高山茶筌・左文

商品の工程

原竹の淡竹は節が高くなく、繊維も素直で造り易い良さはあるが、乾燥すると良質の竹程破れやすい欠点がある。又、竹は湿気を含むとカビを生じ易く、穂先が伸びたり、穂並びが乱れたりする。プラスチックケース入りは破れは幾分防ぐことは出来るが、夏季等はカビが生じたり、又長く保存すると竹が変質する恐れがある。
又、茶筌は暖房等乾燥する部屋での保管は禁物である。
従来茶筌造りは男の仕事と女の仕事に区別されて夫婦に依って造られ、一日十本仕上げれば一人前の茶筌師とされてきたが、最近では分業方式に変わり、一工程づつ専門に仕上げる様に変わった。
良い茶筌とは、使い易く耐久力があり且つ綺麗である事のほか、衛生的でなければならない。こうした良い茶筌を造るには長年の経験は勿論だが、総て雑念を払い精神を安定し、使う人の心になって造らなければ良い茶筌は造れないのである。
永年茶筌師が夜業を主としてきたのもその為である。

原竹
白竹:硬く粘りのある淡竹(はちく)の二、三年生が良材である。 十一月〜二月にかけて切り出された竹を湯で煮沸し、油や垢を拭き、寒の太陽に一ヶ月晒して白くなると、取り入れ倉庫に蔵う。
黒竹(紫竹) 煤竹(天然):日本の人家に使われていた白竹で釜戸、囲炉裏の煙で燻されて、こげ茶色に成った竹。最近白竹を薬品等で染め、煤竹といっている紛い物の煤竹茶筌が多数出回っているが、当店では天然煤竹のみを使用しております。
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片木
節上半分位から、先の方の表皮をむく。次に大割包丁で半分半分に割っていくと十六になる。これを、一片腕コジ上げ包丁で皮肌と肉を分け、肉を除く。
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小割
十六割の一片を、大小交互に割っていく。
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味削
小割を逆にし、穂先の部分を温湯で煮て台の上に乗せて、肉の方の根元から先になるほど薄くなる様に削る。適当な薄さに削れると、内側に丸くなるようにしごき形をつける。茶筌の形によって削り方を変える。 茶の味はこの味削りに依って変わると言われる一番難しい工程である。
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面取り
削り上がった茶筌の太い穂を、一本づつ穂の両角を薄く削って角を除く。これはお点前の時、茶が附着しないようにする為である。
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下編
面取りの出来た太い穂を上げ、糸で編んでいくと、細い穂はそのままで太い穂は開く。
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上編
下編の出来た開いた穂を糸掛け、二回廻り根元をしっかりする様にする。
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腰並べ
内穂を竹箆(へら)で内側に寄せ、穂を組み合わせ茶筌の大きさを決め、根元の高さと間隔をそろえる。
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仕立て
穂先を曲げ直したり、それぞれの形に整え、根元から穂先までの高さ、間隔等一切を直し、箱に糊(のり)付けする。
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